HOW TO — AI活用術
資料・スライド作成をAIで時短する|構成・本文・デザインの分担術
この記事の結論
- 資料作成の時間を食うのは「構成を考える時間」。ここをAIに任せると一気に速くなる。
- 順番は ①結論とゴール(人間)→②構成案(AI)→③各スライドの中身(AI)→④仕上げ(人間)。
- デザインに凝らない。構成とメッセージが9割、見た目はテンプレートで十分。
資料作成は、どこが遅いのか
資料づくりが遅い原因は、スライドを「作りながら考えている」ことです。構成が決まらないままスライドを行き来して、気づけば数時間——よくある光景です。
AIを使う最大の利点は、「考える」と「作る」を分離できること。構成をAIと先に固めてしまえば、作る作業は流れ作業になります。
3段階の分担フロー
STEP 1: 人間が決める(5分) — 「誰に・何を決めてもらう資料か」を1〜2行で書く。例:「役員会で、AIツール導入の予算承認を得る」。これだけはAIに任せられません。
STEP 2: 構成案をAIに(5分)
| 役員会向けにAIツール導入の予算承認を得るプレゼン資料を作ります。聞き手は数字に厳しく、時間は10分。スライド構成案を3パターン出してください。各スライドは「タイトル=そのスライドの結論」になる形式で。 |
STEP 3: 各スライドの中身をAIに(15分) — 選んだ構成を渡し、「各スライドの本文要素(箇条書き3つまで)と、入れるべき図表の種類を」。あとはテンプレートに流し込むだけです。
質を上げる小技
- 聞き手になりきらせる — 「あなたはこの資料を見る役員です。突っ込みたくなる箇所を5つ挙げて」→ 事前にQ&Aスライドが作れる
- 1スライド1メッセージの監査 — 「各スライドの情報量が多すぎないかチェックして。詰め込みすぎなら分割案を」
- 話す原稿も任せる — 「この構成で、10分で話す原稿を。1スライド1分目安、話し言葉で」
研修現場での実感: 資料づくりが速い人は例外なく「構成から作る」習慣を持っています。AIはこの習慣を、誰でも今日から再現できるようにしてくれます。
やらなくていいこと
- デザインの作り込み — 社内資料は会社のテンプレートで十分。色やフォントをいじる時間をメッセージの磨き込みへ
- 完璧な初稿 — 6割の出来で一度人に見せるほうが速い。AIで作り直しのコストが激減したので、フィードバック回数で勝負
よくある質問
Q. スライド自体を自動生成するツールは使うべきですか?
目的によります。デザインまで自動生成するツールは叩き台づくりには便利ですが、ビジネス資料の質を決めるのは構成とメッセージです。まず対話型AIで構成を固める習慣をつけると、どんなツールを使っても質が安定します。
Q. 提案書のような重要資料にも使えますか?
使えます。むしろ重要資料ほど「聞き手になりきらせて事前に突っ込ませる」「反論への回答を準備する」というAIの使い方が効きます。ただし顧客固有の情報の扱いは社内ルールに従ってください。
Q. 資料作成が苦手でも効果がありますか?
苦手な人ほど効果があります。「何から書けばいいか分からない」という最大の壁を、構成案の3パターン出しが解消してくれます。選んで、直して、流し込む——という作業に変わります。
出典・参考
- 株式会社TrysLinx — AI研修(資料作成ワークショップ)の知見(一次情報)
- Anthropic「Prompt Engineering Guide」
AI STANDARDby TrysLinx